【歌詞】(共作)404

ありがちな春も過ぎ 揺蕩う街並みの中で

僕だけが孤独だと 君が見知らない空を見上げる

 


生活が織り成す街は 少し移り変わり

変われない僕だけがいる

刻みつけたはずの痛みはそっと消える

柔らかな風が 吹き込む

混ざる熱

 


ただ 憧れていた

何もない部屋の中の面影 苦しくて

当たり前の幸せはいらない

 


君がくれた生活の彩度はもう消える

最後の時にくれた言葉思い出す

背を向けて歩いていくと決めたんだから

何も 思い残していない

揺れる海 染まる街が沈む

 


夢で止まったまま 触れることさえできなくて

生きてなんて言うけど部屋に籠るの まだ

愛した言葉 愛した匂い

どうしようもなく優しくて

これが最後だと決めて

深く息を吸った

【歌詞】ホロウ

くだらない哲学を   紡いで歌にする

それで繋いでく

正しく泣いている ギターと

煙たい言葉 白紙を黒く染める

 


とうに期限は切れてる 魔法のランプを

今日も 擦って生きる

裁きはこの夜を待つ先にあるかい?

 


歪んだままの 僕の形は

いつか 君に暴かれるだろう

吐いただけの意味のない言葉は

君には届かずに 揺れ続けていく

 


海を目指してく。

置き去りにしてきたはずの記憶掠める。

欺いて息してる。

触れてしまえば消える青 ただ期待する。

 


歪んだままの僕の形は

いつか僕を奪っていくだろう

刺しただけの意味のない傷痕は

もう誰にも関係のないもの

 


君に捧ぐ為に

歌う 詩も 忘れるんだろう

次の街まで持って逃げるよ

さよなら そっと、殺してくれ

【歌詞】アルストロメリア 2020

雨は好きな方だ 音と匂いに守られて

何度も読んだページ捲って

今日もやり過ごしていく

 


いつの間にか進み方を忘れた

ガラス越しの君に ずっと憧れていたみたいだ

 


同じ歌を繰り返す わかりきってることばかりの世界

曖昧なままでいたい

晴れた空は怖いんだ なんか

涙も言葉も流して 隠して

 


いつの間にか通り過ぎる 渦が消えていく

君と並んで見る 何も隔てていない

いつもの空   続く

【歌詞】雨心地 2017

錆びたドアの向こう

僕らの素敵な秘密基地

淡い夢の中に浮かぶ

 


白い月と歩く

涙で満たした帰り道

あの子も今頃上見て泣いてるかな

 


遅れた時計ももうすぐ追いつく

なりたくないって思ってた

大人になる

 


ありがとう さようなら

明日はもう無い

ダンボールに染み込ませた

今の音だけ残しておくから

ありがとう さようなら

後ろは向かない

気がつけば

夢のまま通り過ぎた日々を返して

 


この歌に乗せて なんでも詰め込んで

ダラダラ唄いたいけど

伝えたいことは 一つに決めて

消えないように 何度も

 


ごめんね さよなら

少しは光になりたかった

言えなかった 言葉を抱いて

 


ありがとう さよなら

笑って帰ろう

溢れそうになっていく

悲しい音をそっとしまい込んで

ドアを閉める

起きているあいだは

ずっとなにかに縛られている

横になって 目を瞑って

黒い海に沈むまでの間だけ

私は自由になれる

 

自由でいられるときはせめて

あなたの腕の中で生きたい

でも

起きている時に

あなたの元へ行く自由がないから

腕まで届かないんだ

届かないんだ

ずっと

たばこ

煙草という題の歌はよくあるが

つい最近までピンと来ていなかった

私にとって、煙草は知らない世界だから

煙草が作る魔法も 煙草が作る闇も

煙草が作る全てが 私の1部になることは無かった

 

煙草を吸う時の 

あなたがあなたじゃないようになる

あの顔を見ると

目の奥を刺してくるような

痛い悲しみが私をいっぱいにする

煙草がつくる切なさで私はいっぱいになるのだ

 

私を煙に巻くようなことはしないし

きちんと両手で触ってもらえている

何一つ不足はないはずなのに

どうしてこんなに悲しいんだろう

 

きっと煙草にあなたの核を奪われた気になるから

吸っている時のあの虚ろな目は

私にとってはあなたではない

 

一切やめてほしい訳でもない

ただ

奪われないで欲しい

失いたくないだけなのかもしれない

 

 

あなたの心は思っているよりも複雑で

わたしの言葉は思ったよりも稚拙でした。

 

あなたは思っていたよりもずっと遠くて

わたしは思ったよりも幼くてとても届きそうにありません。

 

早く大人になって、追いつきたいけれど

大人になる頃にはもう見えなくなって

消えてしまってる気がして

結局子供のままで駄々だけこねて

迎えに来てもらう日々

 

そんなことで近づいた距離は

ほんとの遠さを惑わすだけのものだと

もっと早く気づけばよかった。