花束

初めて気づく

上に置かれた花束の重みに

自分が育てて手向けた花は

きっと軽かっただろう

あぁ、ごめんよ

ありがとう

さようなら

 


どうしてもっと早く気づかなかったのだろう

どうして素直に受け取らなかったのだろう

 


もう光は見えないけど

きっとあの花束には光の糸が繋がってたんだろな

僕が見ようとしなかっただけで

 


今できることはもう

精一杯に愛の重みを感じ取って

激しく燃え去っていくだけ