憧れ

髪伸びたな

割れた毛先眺めたら

交わることなく分かれた

貴方を思い出す


長い髪の先はいつでもあたしじゃなかった

ギリギリ手の届かないそこで輝くあなたが

本当に好きだった 

 

舞台から降りたら

小さくて気さくな

優しい貴方に戻って

手に届きそうで

でも何気ない言葉でかわされる

 

貴方よりもずっと小さなわたし

憧れで終わらないように

今日もギターを抱えて

掻き鳴らしてく